トマトの発祥地はどこ?世界に旅立つ第一歩|トマトの歴史EP1

トマトの歴史
当サイトではアフィリエイト広告を利用して
商品およびサービスを紹介しています。

毎日Enjoyトマト!!福とまとの中の人(Tw:@fukutomatotw/IG:@fuku.tomato)です★

今やトマトは私たちの食卓に欠かせない食べ物です。
時には堂々と、時にはひっそりと、食生活のいたるところにトマトがあります。

それは日本だけではなく、世界中でもトマトは愛されておりもはや世界で一番育てられている野菜と言っても過言ではないかもしれませんね。

そんなトマトですが、そもそもどのようなキッカケで 世界中で食べられるようになったのか説明できる人はそう多くないかと思います。

この記事では「トマトの始まり」のお話をしていきたいと思います。

\その他のトマトの歴史記事はこちら/

スポンサーリンク

始まりのトマト ~ 栽培トマトの先祖 ~

現在市場に出回っているトマトは、人間が長い期間をかけて酸味・甘み・果汁の濃厚さなどを改良してきた品種、いわゆる ” 栽培されているトマト ” です。

私たちが食べているトマトの原点は、南アメリカ大陸北西部(チリ北部からペルーやエクアドル)で広く自生している野生種「ソラナム・ピンピネリフォリウム(別名:カラントトマト)」と言われています。

ソラナム・ピンピネリフォリウムは雑草のような繁殖力があり、成長すると枝に赤い小さな実を付けます。
実の見た目は現在のミニトマトのようですが直径5~10mm程と、とてもとても小さいものです。

参考までにAmazonでトマトの野生種の苗が売っているようです!

また、このソラナム・ピンピネリフォリウムから枝分かれして生まれたと考えられている「ソラナム・セラシフォルメ(別名:チェリートマト)」という野生種もあります。
ソラナム・セラシフォルメは南アメリカ大陸以外に存在する唯一の野生種と言われています。

しかし、近代の研究では ” 野生のトマト " と " 栽培されているトマト " の交配種では?という結果があるようなので、ソラナム・ピンピネリフォリウムが原点であり、現代のトマトの祖先と言えるのではないでしょうか。

初めてトマトが栽培されたのは?

さて野生種のトマトの存在があることを解説いたしましたが、人がトマトを栽培し始めたのはいつ・どこだったのか気になりますよね。
しかしこれに関しては諸説がありすぎてはっきりしていないようです。

アンデス地方で人の手によって野生種のトマトの栽培が始まり、メキシコおよび中央アメリカ北西部にもトマトの栽培が持ち込まれたのでは、という説…

オルメカ人(紀元前1500年~400年頃にメキシコ湾岸にいた民族)の集落では、既にトマトが栽培されていた説…

トマトを初めて栽培したのはいつ・どこなのか残念ですが現時点ではわからないですが、ソラナム・ピンピネリフォリウムが自生していたのは南アメリカ大陸北西部なのでこのあたりの地域が起源地だと考えられます。

トマト栽培の始まりについては、今後様々な研究や採掘で明らかになる日が来るかもしれません。

世界に向けてメキシコへの第一歩

南アメリカ大陸で自生していた野生種トマトは、やがてメキシコにもやってきます。

それは人の手によって持ち込まれたり、風に乗って種子が飛んできたり、鳥や動物によって運ばれたり様々なルートで運ばれたと考えられています。

その後15世紀のアステカ時代の話、現在のメキシコで暮らしていた人々に人気があった食材に「トマティーヨ(別名:ハスクトマト)」という大型のホオズキの実の一種がありました。

緑の実がトマティーヨ

上記の画像でもわかる通り、風貌がちょっとトマトに似ていますよね。
トマティーヨは当時からサルサソースの材料として使われており、現在でも食べられている実です。
しかし名前や風貌が似ているだけで、トマトとは全くの別物です。

見た目も似ていた事から、アステカ族がトマトを食材として取り入れ始めたのは必然だったのかもしれません。
しかしこの時点では、トマティーヨのほうが人気が高くトマトは畑の片隅で栽培されている状況だったと言われています。

何はともあれ、トマトは無事に大陸を渡った先で ” 栽培トマト ”としての第一歩を歩み始めました。

”トマト”の語源

トマト(tomato)という名称の由来は、アステカ人が使うナワトル語のトマトゥル(tomatl)と言われています。

トマトゥルとは、球状の水分が多く含まれる果実の総称の事で(膨らむ果実と和訳されている事が多いですね)当時はホオズキの実の事をトマトゥルと呼んでいたようです。
ホオズキの実に似ていた事からトマトも ” トマトゥル ” と呼ばれました。

その後、スペイン圏で「トマトゥル」という言葉が「トマテ(tomate)」に変化したようです。

この記事のポイントまとめ

ここまで南アメリカ大陸で自生していた野生のトマトがメキシコに渡り、見事栽培トマトとなった経緯を書かせていただきました。

この後トマトはスペインやイタリア等に浸透していきますが、そのエピソードも別途記事にいたしますので公開したらここでお知らせします。

今回の記事のポイントを下記にまとめておきましたので情報整理に役立ててください!

  • 現在のトマトの先祖は南アメリカ大陸北西部で雑草のように生い茂っていた野生種「ソラナム・ピンピネリフォリウム」
  • トマトの栽培自体が南アフリカ大陸北西部のどこでいつ始まったのかは現時点でははっきりしていない。
  • メキシコに渡ったトマトはアステカ人によって食用栽培され始める。
  • トマトの語源はアステカのナワトル語「トマトゥル」に由来する。

参考文献

created by Rinker
原書房
¥2,420 (2024/06/26 17:52:17時点 Amazon調べ-詳細)

コメント

タイトルとURLをコピーしました