毎日Enjoyトマト!!福とまとの中の人(Tw:@fukutomatotw/IG:@fuku.tomato)です★
パスタ料理は世界中で愛されており、アレンジもしやすく実に様々な種類のソースと合わされて食べられています。
トマト系ソース、クリーム系ソース、カレーソース、バター醤油…
例を出し始めると次々と出てきちゃうくらいバリエーション豊かです。
数えきれないほどあるパスタのレシピですが、トマト好きたる私は専らトマト系ソースが大好きですが、トマト系パスタレシピだけでもたくさん存在しています。
この記事ではトマト系のパスタ料理にフォーカスを当てて発祥国別に料理名とその特徴を紹介しています。
定番から珍しいものまでご紹介いたしますので、新しい発見があれば幸いです♪
日本発祥パスタレシピ
ナポリタン
喫茶店の定番メニューのナポリタンは実は日本発祥のパスタレシピです。
トマトケチャップの甘辛さとコクが特徴のパスタで、タバスコや粉チーズとの相性も抜群です。
市販のナポリタンソース
純喫茶のスパゲッティソース 名物ナポリタン
あんかけスパゲティ
1960年代に愛知県名古屋市発祥のトマトベースの中華餡のパスタレシピ。
「スパゲティハウスヨコイ」の創業者 横井博さんによって考案されました。
現在では名古屋の名物として様々な店飲食店や市販食品で提供されています。
市販のあんかけソース
元祖ヨコイのあんかけソース
イタリア発祥パスタレシピ
アラビアータ
”アラビアータ”はイタリア語で「怒り」や「おこりんぼう風」という意味を持ちます。
その名から連想できるように、ピリ辛なのが特徴の唐辛子をふんだんに効かせた辛いトマトソースのレシピです。
パスタの種類はソースが良く絡みやすい事からペンネを使われる事が多いようです。
市販のアラビアータソース
予約でいっぱいの店のアラビアータ
カレッティエッラ
イタリア フィレンツェ発祥のニンニクと唐辛子が効いた辛いトマトソースのレシピです。
"カレッティエッラ" はイタリア語で「馬車引き」という意味を持ちます。
馬引きを生業にしていた者が寒い季節に客を待っているときや仕事の合間に、身体を内から温めるために唐辛子を使って食べた事が由来と言われています。
アラビアータとカレッティエッラの違いは?
先ほど紹介したアラビアータとカレッティエッラは材料もほぼ同じで「何が違うの?」と疑問に思われるかもしれませんが、相違点としては下記の通りです。
アラビアータ | トマトを加えた後、水分を飛ばしながら煮込む |
カレッティエッラ | トマトを加えた後、温める程度で火からおろす |
カレッティエッラは、馬引きの仕事の合間など時間が限られている中で食べられていたレシピのため、煮込み時間が短いのでしょうかね?
ペスカトーレ
”ペスカトーレ”はイタリア語で漁師の意味を持つことから連想できるように、魚介類を使ったトマトベースのパスタレシピです。
漁師が商品価値の低い魚や売れ残りの魚介類をまとめてトマトソースで煮込んだものがペスカトーレの始まりと言われています。
市販のペスカトーレソース
神戸ヴァッラータ ペスカトーレソース
ボンゴレ・ロッソ
”ボンゴレ” の語源は「アサリ・ハマグリなどの二枚貝」と言われており、二枚貝が必須で使うトマトベースのレシピです。
またトマトを使わないボンゴレレシピもあり、ボンゴレ・ビアンコと呼ばれ区別されています。
ペスカトーレとボンゴレの違いは?
先ほど紹介したペスカトーレもボンゴレもほとんど調理方法が同じですよね。
決定的な相違点としては下記の通りです。
ペスカトーレ | 具材に魚介類(種類は特に決まりはない)を使ったレシピ |
ボンゴレ | 具材に二枚貝のみを使ったレシピ |
この定義で言うと、ボンゴレは広い意味で言うとペスカトーレって事になっちゃいますよね。
ややこしい!!(笑)
市販のボンゴレ・ロッソソース
青の洞窟 ボンゴレロッソ
ポモドーロ
”ポモドーロ” はイタリア語で「トマト」という意味を持ち、その名のとおりとてもトマトのシンプルなパスタソースレシピです。
イタリアでは「パスタ・アル・ポモドーロ(トマトのパスタ)」と呼ばれているようです。
市販のポモドーロソース
THE PREMIUM イタリア産完熟トマトのポモドーロ
マリナーラソース
マリナーラソースはトマトソースの一つで、ハーブ(バジルやオレガノ)を一緒に煮込んで作られたシンプルなソースです。
肉類が入っていないのであっさりした味わいにはなりますがじっくり煮込む事でトマトのコクを感じられ、パスタの他にもピザなどの料理にも使われています。
”マリナーラ” はイタリア語で「船乗り」という意味を持ち、イタリアナポリの船乗りが良く食べていたとされた事から名づけられたと言われています。
市販のマリナーラソース
カークランド オーガニック マリナラソース
アマトリチャーナ
豚肉の塩漬け(パンチェッタ、グアンチャーレ、ベーコンなど)を使ったトマトソースのレシピです。
イタリア・ローマの山間町アマトリーチェが発祥でその地名が ”アマトリチャーナ” の由来と言われています。
トマトを使わないアマトリチャーナも存在し、アマトリチャーナ・ビアンコと呼ばれる事もあります。
区別するため、トマトが入っているものはアマトリチャーナ・ロッソとも言います。
市販のアマトリチャーナソース
生パスタの専門店のアマトリチャーナ
トンノ・ロッソ
まぐろ(ツナ缶)を加えたトマトソースとパスタを和えたレシピです。
”トンノ”とはイタリア語で「マグロ」、”ロッソ” は「赤」を意味します。
市販のトンノ・ロッソソース
トンノ・ロッソソース
プッタネスカ
トマトソースをベースにしたブラックオリーブ、アンチョビ、唐辛子などの塩味や酸味に特徴のあるパスタです。
”プッタネスカ” とはイタリア語で「娼婦風」を意味します。
「娼婦風」と言われている由来は諸説あり「忙しい娼婦があり合わせのものを混ぜてパスタにして食べていた」「辛みや塩味などの刺激的な味わいが娼婦を連想させるから」「娼婦がお客様をもてなすために作っていたパスタ」などなど…たくさんの説があり、正解は不明のようです。
市販のプッタネスカソース
ア ペロ プッタネスカ
ボロネーゼ
イタリアのボローニャ地方発祥の粗ひき肉とトマトを煮込んだレシピです。
本場イタリアでは、タリアタッレという平たいパスタと和えて作られるのが一般的です。
牛乳や生クリームを加えるレシピも存在するようです。
市販のボロネーゼソース
創味食品 ボロネーゼ
アメリカ発祥パスタレシピ
ミートソース
イタリア発祥のボロネーゼのレシピがアメリカに渡りアレンジされて生まれたと言われています。
ひき肉とトマトを煮込み、ケチャップ等を加えた少し甘めなソースです。
ボロネーゼとミートソースの違いは?
イタリア発祥レシピで紹介したボロネーゼと、ボロネーゼをアレンジしたアメリカ発祥のミートソースの違いがイマイチわからない…と感じている方も多いと思います。
決定的な相違点としては下記の通りです。
ボロネーゼ | ソースの汁気がなくなるまで煮込むため、そぼろ状。 粗めのひき肉を使うレシピが多い。 |
ミートソース | ソースの汁気は多め。 ケチャップや砂糖を使うため、ボロネーゼより甘めの味わい |
しかし日本での市販品や飲食店では「ボロネーゼ」と「ミートソース」を明確に区別していない場合も多く、どちらも ”ひき肉をトマトで煮て味付けしたもの" と解釈しておいても良いでしょう。
ただ本場イタリアの人からすると、ミートソース寄りなのにボロネーゼと名乗っているのは「けしからん!」と感じる人もいるとかいないとか…;;
市販のミートソース
専門店風ミートソース
スパゲッティ・ウィズ・ミートボール
これぞアメリカ!なインパクトのあるトマトベースのミートボールを乗せたパスタ。
1920年代にアメリカパスタ協会によってレシピが公開されましたが、20世紀初頭にイタリア系移民のアメリカ人が初めて作ったという説もあります。
アメリカでは一般的な食事のため、様々な映画やドラマにも頻繁に登場しているそうです。
日本でも 宮崎駿監督のルパン三世の映画「カリオストロの城」でも登場しています!
フランス発祥パスタレシピ
アメリケーヌソース
オマール海老から出た旨味がぎゅっと凝縮されたクリームソースで和えたパスタ。
日本でいう所のトマトクリームパスタが近いかもしれません。
1850年代にフランス人シェフがあり合わせの材料で作った料理をアメリカ人の友人に振舞った際、料理名を聞かれてとっさに「オマール海老のアメリカ風」と答えた事がキッカケで「アメリケーヌソース」が誕生したと言われています。
市販のアメリケーヌソース
キスコ 冷凍アメリケーヌソース
ピペラードソース
ピペラードはフランスバスク地方の家庭料理の一つで、ピーマン・唐辛子・たまねぎをトマトで煮込んだレシピ。
パスタ用のソースというわけではなく、オムレツに添えるソースや肉や魚料理にも使われるとても汎用的なソースです。
マイトマトパスタを見つけてみよう♪
トマト系のパスタだけでも結構種類がありましたね。
似たようなレシピでも「明確な区別ポイント」があって、料理の奥深さも感じられました。
気になるレシピがあったら是非作ってみてください^^
ここで紹介しきれていないトマト系パスタもたくさんあると思いますので発見次第記事を更新していきますのでこうご期待です^^
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